BLUE FLAG

環境教育実施について


ブルーフラッグの目的はSDGsの理念と一致しており、「持続可能なまちづくり」を実現することにつながります。その一環で「環境教育」にも積極的に取り組み、様々なプログラムを実施しています。

 

photo:ライフセービング体験のようす

第1回 

クサフグの産卵観察会


 

実施日時:令和5年7月5日(水)16:45~17:30

観察案内:照川由美子市長

参加者:小学生 他

実施方法:現地(興津海岸)での観察

実施内容:クサフグって、どんなふうに産卵するのでしょうか?観察案内人の照川由美子市長がわかりやすく説明してくれます。

 

 

クサフグって?

クサフグ(草河豚)は、フグ目フグ科。名の由来は背面が緑色っぽいためです。体調は、10~25㎝程度。フグ毒「テトロドトキシン」をもつ分布は、北海道南から沖縄までの沿岸となります。

 


□実施報告

興津海岸では、6~7月の満月・新月の2日後から3日間、観察確認できました。クサフグは、産卵場所の安全を確認した上で産卵を開始します。メスはオスより大きく、メスが卵を放出したところに周りのオスが一斉に放精し、状況が良ければ1時間程産卵行動は続きます。波打ち際は白濁し、卵は受精し、生命が吹き込まれます。お子さんたちは、照川市長の説明を熱心に聞きながら、突堤の波打ち際に集まったクサフグの産卵を見守りました。

 

第2回 

勝浦ジュニアライフセービング教室


 

実施日時:令和5年7月23日(日)10:00~12:00

指導者:勝浦ライフセービングクラブ

参加者:小学生 他

実施方法:現地(興津海岸)での体験

実施内容:ライフセービング、ライフセーバーについての説明とウォーミングアップを含め、ライフセービング体験など。

 

 

プログラムの目的

「自分の命を守る方法」「海で安全に楽しく過ごす方法」を学び、体験する。ビーチクリーンでは、ゴミを拾ってマイクロプラスチックの多さを実感してもらい、海洋プラスチックの問題を考える。


□実施報告

興津海岸にて、ライフセービング、ライフセーバーについての説明から始まり、体験プログラムを実施しました。子どもたちは、指導員の説明に熱心に耳を傾け、実際に水中で体験するまなざしは真剣そのものでした。この体験活動を通して、子どもたちは「いのちの大切さ」「いのちを守る」尊さや、自然に触れ合う楽しさを学べたのではないでしょうか。

 

第3回 

ライフセービング体験(中学生向け)


 

実施日時:令和5年8月1日(火)12:45~15:00

指導者:勝浦ライフセービングクラブ

参加者:勝浦中学校1年生

実施方法:現地(興津海岸)での体験

実施内容:自分たちの砂浜を自分たちで守る心の説明。全員でのビーチクリーン。ライフセービングについての説明と、自分たちの命を守るためのライフセービング体験。

 

 

プログラムの目的

「勝浦の自然や文化に親しみ、愛郷心を持ち、持続可能な社会づくりを考える」「体験活動を通して、生徒相互、教職員との信頼関係を築くと共に学年の一体感を醸成する」


□実施報告

興津海岸にて、まず校長先生から郷土の海岸を持続可能にしていくために、マイクロプラスチック自ら貢献していかなくてはならないとのお話があり、全員でビーチクリーンを行いました。波打ち際に打ち上げされた大量の海藻が綺麗に片付けられました。その後、3班に分かれた生徒たちは勝浦ライフセービングクラブの指導によって①ビーチフラッグス ②レスキューチューブ ③ドラッグ(救助運搬)、それぞれの体験プログラムを実施しました。初めてのライフセービング体験活動を通して、生徒たちは海の楽しさと共に、海に向き合う姿勢を学べたのではないでしょうか。

 

第4回 

興津湾区民イベント


 

実施日時:令和5年8月18日(金)17:00~19:10

実施者:興津区・興津観光協会

参加者:興津区民並びに勝浦市民

実施方法:興津区・興津観光協会・興津区民の運営によるイベント実施

実施内容:①区民イベント「宝探し」 ②興津湾灯篭流し ③興津花火

 

 

プログラムの目的

興津最大のイベントでブルーフラッグの認証取得とその意義について広く区民並びに周辺住民への啓発し、認知を広げ、今後の活動機運を醸成する。


□実施報告

約800名が集まった毎年恒例の区民最大のイベント「宝探し」「興津湾灯篭流し」「興津花火」。興津海岸で行われるこの一連の催しに先立ち、市長に代わり勝浦市教育委員会教育長 岩瀬好央氏よりブルーフラッグ旗のもと、国際的な環境認証制度である「BLUE FLAG」取得の宣言と、その意義についてお話がありました。その後も興津観光協会長 忍足松夫氏から、この素晴らしい興津の海と砂浜を次の世代へ継承するために、ゴミは残さない、残させない、住民一体となった興津の将来への街づくりなどについて来場者へ語り掛けられました。イベントの合間にも、会場内放送でブルーフラッグ取得の紹介が流され、宝探しの景品受け取り本部テントにはアーチ形フラッグが目印として掲げられて、地域住民への機運醸成が図られました。老若男女誰でも参加可能な宝探しの盛り上がりに続き、一転して伝統的な興津湾灯篭流しが幻想的な風景を醸し、フィナーレは興津花火が煌びやかに夜空を飾りました。

 

第5回 

勝浦市教育研究会 全体研修


 

実施日時:令和5年8月25日(金)13:45~15:30

実施者:勝浦市教育研究会

参加者:勝浦市内公立学校全教諭

講師:一般社団法人日本ブルーフラッグ協会 代表理事 片山 清宏

実施方法:講師による環境教育に関する講演会

実施内容:演題「SDGs海の豊かさを守ろう 海の環境教育の実践例~興津海水浴場の『BLUE FLAG』認証取得への挑戦~」

 

 

プログラムの目的

市内の公立学校全教諭が年一回参集する「勝浦市教育研究会」の場において、BLUE FLAGについての理解促進と、デモ授業の紹介、グループワークなどを通じて、先生方自身の「海の豊かさを守る」意識の向上と、子供たちへどのように伝えていくことが出来るのかについて考える場として頂きました。


□実施報告

勝浦市内の全教諭約100名が、「勝浦市芸術文化交流センターKuste」大ホールへ一堂に会する令和5年度全体研修会は、照川由美子市長の勝浦の自然環境の素晴らしさについてのお話から幕を開けました。

勝浦市教育研究会の事業方針は以下となります。

(1)個性と創造性を育む教育の実現と、ふるさとの期待を担う健康でたくましい児童生徒の育成のために、各研究部門ごとに研究実践を積極的にすすめる。

(2)研究機関や研究学校との連携を密にし、効果的な研究研修事業を推進する。

(3)研究、研修の成果は、「研究発表会」「研究実践のあゆみ」等をとおして、全会員のものとし、各学校の教育に役立てていく。

 

その後片山講師により、BLUE FLAGに関する詳細説明、興津海水浴場での認証取得への道、なぜBLUE FLAGを広めていくのかについて、自身の20年以上に渡る海ゴミとの関わりから、いま海の環境が直面している課題について、掘り下げた説明をいただきました。